ssh126 社説の読み方?脱ゆとり教育
2009年4月30日http://e-ikumo.net/
ssh126 社説の読み方?脱ゆとり教育編
中央教育審議会で小学校の授業時数を増やす方向で議論が進んでいる旨が明らかになって、全国紙各紙も社説も日経以外はこの件を揃って扱いました。
中央教育審議会と教育再生会議とどっちが偉いのか?という初歩的な疑問は置いておきまして(答えは前者。教育再生会議は単なる私的諮問機関)
<産経>学習指導要領 「脱ゆとり」さらに徹底をhttp://www.sankei.co.jp/ronsetsu/shucho/070901/shc070901000.htm
<朝日>授業時間増―大切なのは「質」の方だhttp://www.asahi.com/paper/editorial20070901.html#syasetu1
<読売>授業時間増 「脱ゆとり」鮮明な指導要領にhttp://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20070901ig90.htm
<毎日>授業増加 「ゆとりからの逃走」が始まったhttp://www.mainichi-msn.co.jp/eye/shasetsu/news/20070901ddm005070019000c.html
この方向を歓迎してるのが読売と産経。懐疑的なのが毎日と朝日。こりゃまたキレイに割れました。
産経はゆとり教育全面否定派。これは一貫したスタンス。
「一部教職員組合が総合学習の教材用に偏向した歴史教育や平和教育の資料をつくり、授業が悪用されたケースもあった。」と、教育問題とくれば教職員組合批判も忘れないというのも、一貫したスタンス。
でもさあ、日教組の組織率はどんどん下がってるんだよね。だったら「一部教職員組合」の害悪は昔より薄まってるはずで、そのぶん教育はよくならなきゃおかしくない?
という大矛盾に行き着くのですが、そこんとこに触れないのもこれまた一貫したスタンス。
読売も基本的にはゆとり否定派。ただ、小学校の英語教育には懐疑的です。
それにしても、君が代斉唱の問題なんかじゃずいぶんと教育現場に強く出る読売が、今回はえらく慎重なもの言いにとどめてます。どうしたんでしょう?
毎日はというと、ゆとり教育の理念そのものは否定してません。ただ①総合学習が教員に負担大②家庭地域との連携不足③入試改革が進まなかった の3点で見通しが甘かったとしています。うーん、なかなか分析的。入試問題に関してはアンタらに語る資格なんかあるのか、という不満は常にありますけどね。
最後に朝日。
はっきり言って、これ最低。
何が言いたいのか、まるでわからん。
「自ら打ち出した方針を誤りだったと認めたくないのだろうが、これを機に「ゆとり教育」を変えるのだ、とはっきり説明した方がいい。そこをあいまいにしたまま色々な具体策を出していくと、現場は混乱するばかりだ。」
ええ、ええ、現場は混乱してますよ。
でもね、はっきり説明してもらったって、混乱しますよ。
東京の君が代斉唱問題なんか、ものすげーはっきり強要してるけど、ものすげー混乱してるじゃん。
「中途半端はいかん」って、ガキの説教じゃないだからさ。
さて、もしこれが小論文入試だったとすると、4人の受験生の合否はどーなるでしょうか?
真っ先に不合格が決まるのは朝日クン。とにかく意見がないんだから、これじゃどーにもなりませんわ。意見のない答案は採点対象外です。
意見が一番はっきりしているのは産経クンですが、彼(彼女?)はちょっと合格はムズカシイでしょうね。なぜか?
「ゆとり教育が学力低下を招いた」と無批判に信じてしまっているからです。
確かにそういう指摘はありますが、これはまだ結論の出ていることではありません。
同じ点で、読売クンも減点です。
そもそも、学力と授業時数の多さには相関関係がないんです。
PISAテストで日本より上位だったフィンランドは、日本よりはるかに授業時数が少ないです。
(全国紙が4つも集まって、この点の指摘がどこにもないってのはどーゆーこと?大丈夫か、全国紙。学力低下してないか。)
ま、この中で何とか合格答案に近いのは毎日クンですかね。
ただ、彼(彼女?)は日頃受験競争をあおっている張本人ですからねえ。言動不一致。
答案はまあまあだけど、内申書で不合格かな。
ssh126 社説の読み方?脱ゆとり教育編
中央教育審議会で小学校の授業時数を増やす方向で議論が進んでいる旨が明らかになって、全国紙各紙も社説も日経以外はこの件を揃って扱いました。
中央教育審議会と教育再生会議とどっちが偉いのか?という初歩的な疑問は置いておきまして(答えは前者。教育再生会議は単なる私的諮問機関)
<産経>学習指導要領 「脱ゆとり」さらに徹底をhttp://www.sankei.co.jp/ronsetsu/shucho/070901/shc070901000.htm
<朝日>授業時間増―大切なのは「質」の方だhttp://www.asahi.com/paper/editorial20070901.html#syasetu1
<読売>授業時間増 「脱ゆとり」鮮明な指導要領にhttp://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20070901ig90.htm
<毎日>授業増加 「ゆとりからの逃走」が始まったhttp://www.mainichi-msn.co.jp/eye/shasetsu/news/20070901ddm005070019000c.html
この方向を歓迎してるのが読売と産経。懐疑的なのが毎日と朝日。こりゃまたキレイに割れました。
産経はゆとり教育全面否定派。これは一貫したスタンス。
「一部教職員組合が総合学習の教材用に偏向した歴史教育や平和教育の資料をつくり、授業が悪用されたケースもあった。」と、教育問題とくれば教職員組合批判も忘れないというのも、一貫したスタンス。
でもさあ、日教組の組織率はどんどん下がってるんだよね。だったら「一部教職員組合」の害悪は昔より薄まってるはずで、そのぶん教育はよくならなきゃおかしくない?
という大矛盾に行き着くのですが、そこんとこに触れないのもこれまた一貫したスタンス。
読売も基本的にはゆとり否定派。ただ、小学校の英語教育には懐疑的です。
それにしても、君が代斉唱の問題なんかじゃずいぶんと教育現場に強く出る読売が、今回はえらく慎重なもの言いにとどめてます。どうしたんでしょう?
毎日はというと、ゆとり教育の理念そのものは否定してません。ただ①総合学習が教員に負担大②家庭地域との連携不足③入試改革が進まなかった の3点で見通しが甘かったとしています。うーん、なかなか分析的。入試問題に関してはアンタらに語る資格なんかあるのか、という不満は常にありますけどね。
最後に朝日。
はっきり言って、これ最低。
何が言いたいのか、まるでわからん。
「自ら打ち出した方針を誤りだったと認めたくないのだろうが、これを機に「ゆとり教育」を変えるのだ、とはっきり説明した方がいい。そこをあいまいにしたまま色々な具体策を出していくと、現場は混乱するばかりだ。」
ええ、ええ、現場は混乱してますよ。
でもね、はっきり説明してもらったって、混乱しますよ。
東京の君が代斉唱問題なんか、ものすげーはっきり強要してるけど、ものすげー混乱してるじゃん。
「中途半端はいかん」って、ガキの説教じゃないだからさ。
さて、もしこれが小論文入試だったとすると、4人の受験生の合否はどーなるでしょうか?
真っ先に不合格が決まるのは朝日クン。とにかく意見がないんだから、これじゃどーにもなりませんわ。意見のない答案は採点対象外です。
意見が一番はっきりしているのは産経クンですが、彼(彼女?)はちょっと合格はムズカシイでしょうね。なぜか?
「ゆとり教育が学力低下を招いた」と無批判に信じてしまっているからです。
確かにそういう指摘はありますが、これはまだ結論の出ていることではありません。
同じ点で、読売クンも減点です。
そもそも、学力と授業時数の多さには相関関係がないんです。
PISAテストで日本より上位だったフィンランドは、日本よりはるかに授業時数が少ないです。
(全国紙が4つも集まって、この点の指摘がどこにもないってのはどーゆーこと?大丈夫か、全国紙。学力低下してないか。)
ま、この中で何とか合格答案に近いのは毎日クンですかね。
ただ、彼(彼女?)は日頃受験競争をあおっている張本人ですからねえ。言動不一致。
答案はまあまあだけど、内申書で不合格かな。
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