Vol.34 査定は複数の不動産屋に依頼
2010年6月7日http://lasic.e873.net/
Vol.34 査定は複数の不動産屋に依頼を
住まいに関する質問や相談に
プロフェッショナルが様々な視点からズバリ答えるこのコラム。
今月は「売却の査定で気をつけるべきポイントとは?」を取り上げます。
Q.一戸建ての住宅を購入することになったので、
現在住んでいる中古で購入したマンションを売却する予定です。
当たり前のことですが、売る立場としては
できるだけ高く買い取ってもらいたいと考えています。
今度、不動産屋さんが査定に来る予定なのですが、
少しでも高く見積もってもらうために
今からでもできる対策や、気をつけるべきポイントがあれば
ぜひ教えてください。
(40代 男性)
今回はコラム「失敗しないためのお部屋探し裏テクニック 」でもお馴染みの、
ライター 鳥海耕二さんに答えてもらいました。
鳥海耕二 プロフィール
1972年生まれ。
ライター。
大原法律専門学校において「宅地建物取引主任者」資格の講師としても活動。
著書に「はじめてのマンション購入マニュアル」
「
頭のいい人がしている大人の勉強法
」(ぱる出版)、などがある。
■まずは複数の情報を集めること!
例えば、自分が所有している自動車を売却することになり、
買取り業者に査定してもらう場合には、
複数の業者に査定依頼をされる方が多いと思う。
面白いもので、洗車をして車内をきれいに清掃した状態で
何社かの買取り業者に査定の依頼をすると、
必ずしも同じ買取り価格にはなりません。
これは、不動産についても同様のことがいえますので、ご質問にある中古マンションの査定についても、車と同様に、まずは複数の不動産屋に査定してもらうことをおすすめします。
そして、不動産屋に査定してもらった際のポイントは、何故この価格になったのか?という根拠を営業マンに示してもらうことです。
例えば、「近隣で同じような条件をもつ幾つかの物件が3,000万円前後で売却されましたので、この物件も3,000万円程度です」というように、その価格が設定された根拠を確認する必要があります。
■車と不動産の相違点?
中古マンションを売却するまでの流れは、
大まかに言うと次のようになります。
1.自分が所有しているマンションを不動産屋に査定してもらう
2.不動産屋と媒介契約を締結して、その不動産屋に買主を探してもらう
3.条件にあった買主が見つかった場合、
不動産屋仲介(媒介)のもと、その買主と売買契約を締結する
上記のように、不動産屋が仲介をして、
所有しているマンションを売却するというのが一般的です。
先ほど、自動車の買取りを例に査定についてのお話をしましたが、
車の売却と不動産の売却を比べた場合、大きく異なる点があります。
・車の売却の場合は、直接業者が買取ってくれるため、
原則として、査定価格=買取り価格となる
・中古マンションの売却の場合、不動産屋が査定した価格は、
あくまでも売れるだろうという見込みの価格であり、
必ずしも査定価格で売れるとは限らない
このように、中古マンションの売却の場合には、最終的に査定価格で買うか買わないかを判断するのは買主となります。
売主が希望する価格でマンションを売りに出したところ、なかなか買い手が決まらないので、やむを得ず価格を下げることにした、というのは、実務上よくあることです。
このような事情から、査定を依頼した複数の業者の中で、最も高い価格を設定した不動産屋と媒介契約をすればよい、とも言えないのです。
私が、はじめに複数の不動産屋に
査定してもらうことをおすすめしたのは、
売主が、平均的な価格を把握するためです。
売主の中には、バブル期の記憶が強く残っていて、
「自分のマンションがこんなに安いはずはない。
もっと高く売れるはずだ。」と言う方もいらっしゃいます。
そこで、はじめに複数の業者に査定の依頼をすれば、
相場が客観的にわかります。
自分のマンションが実際に売れるか売れないかは、
不動産屋の営業力などによって変わってきますので、
仲介を依頼する不動産屋を決めるにあたっては、
それぞれの不動産屋の販売戦略についても
営業マンに確認されることをおすすめします。
販売戦略の例
・定期的に、新聞に物件の広告チラシを折り込む
・自社でマンションの購入を検討している顧客の情報を有しているので、
その顧客に物件の情報を提供する
査定価格と販売戦略を考慮した上で、
仲介を依頼する不動産屋を選択されることをおすすめします。
今回のポイント!
・まずは複数の不動産屋に査定して、平均的な価格を把握しよう。
・査定価格の根拠を営業マンに確認しよう。
・仲介を依頼する不動産屋を選ぶときは、販売戦略も確認を。
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住まい:買う|借りる|建てる|売る|リフォーム|住宅ローン|引越し
Vol.34 査定は複数の不動産屋に依頼を
住まいに関する質問や相談に
プロフェッショナルが様々な視点からズバリ答えるこのコラム。
今月は「売却の査定で気をつけるべきポイントとは?」を取り上げます。
Q.一戸建ての住宅を購入することになったので、
現在住んでいる中古で購入したマンションを売却する予定です。
当たり前のことですが、売る立場としては
できるだけ高く買い取ってもらいたいと考えています。
今度、不動産屋さんが査定に来る予定なのですが、
少しでも高く見積もってもらうために
今からでもできる対策や、気をつけるべきポイントがあれば
ぜひ教えてください。
(40代 男性)
今回はコラム「失敗しないためのお部屋探し裏テクニック 」でもお馴染みの、
ライター 鳥海耕二さんに答えてもらいました。
鳥海耕二 プロフィール
1972年生まれ。
ライター。
大原法律専門学校において「宅地建物取引主任者」資格の講師としても活動。
著書に「はじめてのマンション購入マニュアル」
「
頭のいい人がしている大人の勉強法
」(ぱる出版)、などがある。
■まずは複数の情報を集めること!
例えば、自分が所有している自動車を売却することになり、
買取り業者に査定してもらう場合には、
複数の業者に査定依頼をされる方が多いと思う。
面白いもので、洗車をして車内をきれいに清掃した状態で
何社かの買取り業者に査定の依頼をすると、
必ずしも同じ買取り価格にはなりません。
これは、不動産についても同様のことがいえますので、ご質問にある中古マンションの査定についても、車と同様に、まずは複数の不動産屋に査定してもらうことをおすすめします。
そして、不動産屋に査定してもらった際のポイントは、何故この価格になったのか?という根拠を営業マンに示してもらうことです。
例えば、「近隣で同じような条件をもつ幾つかの物件が3,000万円前後で売却されましたので、この物件も3,000万円程度です」というように、その価格が設定された根拠を確認する必要があります。
■車と不動産の相違点?
中古マンションを売却するまでの流れは、
大まかに言うと次のようになります。
1.自分が所有しているマンションを不動産屋に査定してもらう
2.不動産屋と媒介契約を締結して、その不動産屋に買主を探してもらう
3.条件にあった買主が見つかった場合、
不動産屋仲介(媒介)のもと、その買主と売買契約を締結する
上記のように、不動産屋が仲介をして、
所有しているマンションを売却するというのが一般的です。
先ほど、自動車の買取りを例に査定についてのお話をしましたが、
車の売却と不動産の売却を比べた場合、大きく異なる点があります。
・車の売却の場合は、直接業者が買取ってくれるため、
原則として、査定価格=買取り価格となる
・中古マンションの売却の場合、不動産屋が査定した価格は、
あくまでも売れるだろうという見込みの価格であり、
必ずしも査定価格で売れるとは限らない
このように、中古マンションの売却の場合には、最終的に査定価格で買うか買わないかを判断するのは買主となります。
売主が希望する価格でマンションを売りに出したところ、なかなか買い手が決まらないので、やむを得ず価格を下げることにした、というのは、実務上よくあることです。
このような事情から、査定を依頼した複数の業者の中で、最も高い価格を設定した不動産屋と媒介契約をすればよい、とも言えないのです。
私が、はじめに複数の不動産屋に
査定してもらうことをおすすめしたのは、
売主が、平均的な価格を把握するためです。
売主の中には、バブル期の記憶が強く残っていて、
「自分のマンションがこんなに安いはずはない。
もっと高く売れるはずだ。」と言う方もいらっしゃいます。
そこで、はじめに複数の業者に査定の依頼をすれば、
相場が客観的にわかります。
自分のマンションが実際に売れるか売れないかは、
不動産屋の営業力などによって変わってきますので、
仲介を依頼する不動産屋を決めるにあたっては、
それぞれの不動産屋の販売戦略についても
営業マンに確認されることをおすすめします。
販売戦略の例
・定期的に、新聞に物件の広告チラシを折り込む
・自社でマンションの購入を検討している顧客の情報を有しているので、
その顧客に物件の情報を提供する
査定価格と販売戦略を考慮した上で、
仲介を依頼する不動産屋を選択されることをおすすめします。
今回のポイント!
・まずは複数の不動産屋に査定して、平均的な価格を把握しよう。
・査定価格の根拠を営業マンに確認しよう。
・仲介を依頼する不動産屋を選ぶときは、販売戦略も確認を。
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